2003年1月16日(木)「しんぶん赤旗」
【ワシントン14日遠藤誠二】米複合企業・電機最大手のゼネラル・エレクトリック(GE)社の労働者は十四日、医療費の自己負担増に抗議して四十八時間ストに突入しました。
ストは全米二十三州にまたがる四十八の工場・事業所で続いています。ストを組織した国際電機労組・米通信労組(IUE―CWA)、米電機無線機械労組(UE)の組合員ら約二万人が参加しています。
GEの全国規模でのストは、一九六九年におこなわれて以来、三十四年ぶり。今回のストは、ばく大な利益をあげる一方、会社側が今年一月一日から始めた労働者一人あたり年間三百ドルから四百ドルもの医療費個人負担増に抗議して始まりました。
IUE―CWAのファイア議長は、「今回のストが会社側の注意を引いたことでたたかいに確信をもった」とのべながら、問題が解決しないのなら、夏に長期のストをおこなう構えであることを表明しました。六九年のストは十四週間にわたっておこなわれました。