2002年12月19日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党国会議員団・男女平等推進委員会は十七日、小泉首相あてに、「男女共同参画基本計画」の充実と実効のある施策をもとめる申し入れをおこないました。【申し入れ全文】
申し入れは、働く女性への差別の解決、子育て支援、DV(夫・恋人からの暴力)防止法、選択的夫婦別姓、配偶者特別控除廃止をやめるなど、七項目。石井郁子衆院議員(同委員会会長)は、芝信用金庫や住友生命ミセスの男女差別是正裁判の勝利和解にふれ、「長く解決が個人まかせになっている。政府がきちんと企業にものをいうべきだ」とのべました。
参加した議員は、「元従軍看護婦の慰労給付金は兵の恩給の三分の一。早急の改善を」「地方のDV被害者の相談支援センターでは受け付け時間制限があり、断れるケースが生じている」など改善・拡充をせまりました。
応対した坂東眞理子男女共同参画局長は、「芝信男女差別是正裁判、住友生命ミセス裁判は長いものとなった。ヨーロッパと違い、日本では挙証責任が原告にある。改善すべきだ」とのべました。また、配偶者特別控除の廃止について「雇用の平等ができる以前に、負担だけふやすことが先んじている状況は問題」とのべました。
申し入れには、中林よし子、藤木洋子衆院議員、西山とき子(同委員会事務局長)、畑野君枝、八田ひろ子、林紀子参院議員が出席しました。