日本共産党

2002年12月13日(金)「しんぶん赤旗」

高級日本料理 ごちそうさま

サラ金業界が公明党に"接待"


 「高すぎる」と批判のある出資法の上限金利をさらに引き上げることをねらうサラ金業界の政治団体「全国貸金業政治連盟」(全政連)が、自民党、公明党などに政界工作している問題で、全政連が公明党を招いて昨年二回「懇談」した日本料理店の領収証が本紙の調べで明るみに出ました。領収証などによると「懇談」は、二回とも日本料理店でおこなわれ、支払いは全政連が負担する全政連側の「接待」といえるものでした。


 この「懇談」は全政連の昨年分の政治資金収支報告書に記載されており、本紙記者の情報公開請求に総務省が領収証を開示しました。

 これによると、昨年十二月十九日、「公明党との懇談会食事代」としてホテルニューオータニ(東京・千代田区)に支出していた二十六万五千円余りは、高級日本料理店の「日本料理ほり川 ホテルニューオータニ店」での会食代でした。懐石料理やふぐ、しゃぶしゃぶなどをメニューにそろえる店です。

 全政連によると、この会食の席は全政連が持ちかけたもので、公明党側は支払いをしておらず、二十六万円以上もの飲食の提供は事実上の「接待」といえるもの。

 全政連はまた、同年一月二十六日にも東京・有楽町の懐石料理店「胡蝶」で、公明党と「懇談」の席を持ち、十一万六千円余りの支払いをしていました。

 本紙の取材に、全政連の会計責任者は「接待ではなく、意見交換」だと弁明しますが、「なぜ公明党と高級料理店か」との質問には「ちょうど夕食の時期だった」などと説明。公明党側の出席者や出席者数、「意見交換」の内容は、いっさい明らかにしませんでした。

 業界紙によると、公明党の日笠勝之参院議員は、二〇〇〇年、全政連の設立総会に出席。「高い」と批判される現行金利について、「金利水準については、業界が現状どおりなら『このまま維持すべき』と考える」などと発言していました。


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