2002年12月12日(木)「しんぶん赤旗」
十三日の国会閉会を前にした十一日、衆院議員面会所に、「平和と暮らし守るたたかいを来年の通常国会につなげよう」と約七十人が集まりました。国民大運動実行委員会、中央社会保障推進協議会、「有事法制は許さない! 運動推進連絡センター」が呼びかけたもの。
主催者を代表して、中央社保協の山田稔事務局長があいさつ。「今国会で、日本政府には常識が通用しないことが明らかになった。有事法案の根幹にかかわる部分の修正で継続審議にしようとするなど、常識はずれだ。不況で苦しむ国民にさらなる負担増を押しつけるのも逆さまだ。年明けには通常国会が始まる。全力をあげて国民生活を守ろう」と訴えました。
十三日に東京・渋谷公会堂で行われる「戦争はイヤだ これが市民の声だ 12・13集会・デモ」の事務局を務める古藤晃さんも参加。「アメリカのイラク攻撃、不当な侵略を許せば、世界は大きなものを失う。いくらなんでもあんまりだという思いをもちよって、集会を成功させましょう」と呼びかけました。
「十一歳の子から、『小泉さん戦争しないで』と手紙が届いた。こういう思いを束ねて、有事法制を廃案にしたい」(女性の憲法年連絡会)、「十月からの老人医療費値上げで負担が十倍になった人もいる。在宅酸素を使っている沼田市の患者は、『米が買えない』と酸素をやめた。暮らしも命も守れない事態だ」(群馬民医連)などの発言が相次ぎました。
日本共産党の山口富男衆院議員が国会情勢報告をおこないました。
要請行動は、臨時国会を通じて九回を数えました。のべ千四百を超える人が国会に足を運び、医療改悪凍結や有事法案廃案を求める署名は八十四万人分にのぼりました。