2002年12月8日(日)「しんぶん赤旗」
|
労働組合・日本プロ野球選手会(古田敦也会長=ヤクルト)が7日、大阪市内のホテルで定期大会を開催しました。東京都地方労働委員会に提訴している不当労働行為救済申し立ての問題や、肖像権の訴訟などについて経過を報告。選手の移籍の活発化などについても話し合われました。
記者会見で古田会長は、移籍の活発化は若手の育成や球界の活性化にもつながるとし、「より多くの選手に移籍のチャンスが与えられるようにする必要がある」とのべました。そのためにも「フリーエージェント(FA)権の取得までの年限を7年とし、ドラフトは完全ウエーバー制とするよう要求することを改めて確認した。選手の海外流出が懸念される中で、国内移籍ができるFA権だけ早くとれるようにするのはどうか、という案もでた」と話しました。
また、総会では今後も交流試合やプレーオフなどファンの要望にこたえた提案を機構側にしていくことで一致しました。
松原徹事務局長は「これまでFAや試合形式など多くの案を機構側に出してきたが、現在は回答を待っている状態」といい、今後も粘り強く話し合っていく姿勢を示しました。