日本共産党

2002年12月1日(日)「しんぶん赤旗」

「ヤミ金110番」相談次つぎ

年利1万%…手口悪質


 十一月二十九、三十両日を中心に全国各地で実施する「ヤミ金110番」。二十九日、東京・銀座の東京市民法律事務所では、設置した七台の電話は鳴りっぱなし。弁護士と司法書士十一人が相談に当たりました。

 相談者は、北海道から宮崎まで全国に広がり、件数は午前中二時間で約五十件、夕方までに計八十件に。ヤミ金業者は、都知事登録のサラ金業者「都(1)業者」(三十七件)と携帯電話で融資する「090金融」(十五件)が大半を占め、業者をねらう「システム金融」が一件に減るなど、“小口、短期”で安易に貸し付け高利をむさぼる傾向が顕著です。

 違法な超高金利はあいかわらずで、十日で百二十五割(年利45625%)など年利換算で10000%を超える事例四件をはじめ、大半が数千%の異常さ。

 心臓病を患う生活保護受給者の通帳・キャッシュカードを取り上げたり、融資の申し込みもしていないのに、いきなり数万円を振り込み、利息を迫るなど手口は一段と悪質になっています。

 「ヤミ金の電話におびえ、切羽つまっている人が多い」と相談に当たった木村裕二弁護士。弁護士や司法書士、警察、被害者の会への相談、違法なヤミ金業者に債務者自身が立ち向かう意義などをアドバイスしました。

 「ヤミ金110番」に参加した各団体は十八日、ヤミ金融全国一斉集団告発」を行います。


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