日本共産党

2002年12月1日(日)「しんぶん赤旗」

在宅福祉 やりがいもって支えたい

ホームヘルパーが交流集会


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「ヘルパーの条件整備を」「介護保険制度の改善を」とデモ行進する参加者=11月30日、東京都内

 「やりがいをもって在宅福祉を支えたい」と十一月三十日、東京・星陵会館でホームヘルパー全国学習交流集会が開かれ、二百三十人が集いました。中央社保協の山田稔事務局長が、「劣悪な労働環境改善の運動を、公的介護保障の充実とあわせて広げよう」と基調報告。長野大学の石田一紀さんが講演しました。

 札幌市厚別区の笠原裕美さんは、訪問介護中に車がレッカー移動させられ、罰金一万五千円が自費となるなどのケースが頻発するなか、区内の事業所長が集まって介護時の路上駐車許可証取得を求める運動にとりくみ、連絡会を結成した経験を報告。「矛盾や困難に立ち向かおうとするとき、人の輪が生まれると確信した」と語りました。

 東京・世田谷区の小佐野彰さんは、障害者の立場から発言。「介護労働者と利用者が力を合わせ、安心して暮らせる街の実現を」と訴えました。

 「車を運転できない高齢者や障害者に利用してもらおうと、ヘルパーの資格をとり、介護タクシーにとりくんでいる。仕事に誇りを持てるようになった」(自交総連)など、多彩な発言が相次ぎました。

 岡山市ふれあい公社労働組合の二宮文枝さん(53)は、「十年前からヘルパーをしていますが介護保険開始から働きにくくなった。時間に追われ、利用者と話したり、さびしさにこたえることができない。多くの仲間がいると実感し、励まされた」と話していました。

 集会後、パレードをおこないました。


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