日本共産党

2002年11月29日(金)「しんぶん赤旗」

イラク攻撃反対声明 著名695氏が賛同

小田実、鶴見俊輔氏らが会見

来月13日に集会、デモ


 小田実(作家)、鶴見俊輔(哲学者)、大島孝一(キリスト者政治連盟委員長)、澤地久枝(作家)の各氏ら十人が呼びかけ人となり、アメリカのイラク攻撃をやめさせるよう求めた「2002年9・11声明」に賛同を寄せた著名人が、六百九十五人に及ぶことが明らかになりました。

 呼びかけ人のうち九氏が二十八日夜、東京都内で会見し、発表したもの。合わせて十二月十三日午後六時から、東京・渋谷公会堂で集会を開き、デモ行進を行うことを表明。これには政党から、日本共産党の志位和夫委員長、社民党の土井たか子党首が参加することを紹介しました。

 会見で小田氏は「イラク攻撃なんて、いくらなんでもひどすぎる。その思いを声明に出した」と語るとともに、「この声を国内外に広げて(攻撃を)やめさせたい」と強調しました。

 各氏が一言ずつ発言。澤地氏は「あまりにもひどい現実に危機感をもっている。でも私たちは無力ではない。連帯する、その強さを存分に発揮しないと暗黒の歴史を刻むことになる」とのべました。大島氏は「腹を立てているのはブッシュ大統領がキリスト教を振りまわす、神様をいいかげんに扱っていること。(攻撃は)おかしいなという思いを出すことが最低限必要」と語りました。

 「声明」は同時多発テロ事件から一周年の九月十一日に発表。「誰がどう考えても、アメリカがイラクを先制攻撃するのは間違っている」と指摘し、アメリカ、イラクとも友好関係を保つ日本が「両国の間で仲介の労を惜しまず、あらゆる戦争行為をやめさせるようにせよ」と求めています。

 賛同者には永六輔(作家)、加藤周一(評論家)、坂本龍一(音楽家)、和田誠(イラストレーター)ら六百三十六人が名を連ねています。海外からもノーム・チョムスキー(言語学者・米国)、黄皙暎(作家・韓国)両氏ら五十九人が賛同しています。

 「声明」の呼びかけ人は小田、鶴見、大島、澤地の各氏のほか大津健一(日本キリスト教協議会総幹事)、佐高信(作家)、中山千夏(作家)、なだいなだ(作家・精神科医)、矢崎泰久(ジャーナリスト)、山口幸夫(原子力資料情報室共同代表・法政大学教授)の十氏です。


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