2002年11月25日(月)「しんぶん赤旗」
幹部十数人が詐欺容疑で立件される見通しとなった「全国八葉物流」は、創価学会員だった田所収・元名誉会長(68)=今年一月、創価学会を除名=が創価学会の組織をまねてつくり、被害者に多くの学会員がいるなど、学会組織を利用して拡大したのが特徴です。
八葉物流は、全国を十四のブロックにわけ、創価学会同様の「圏長(ゾーン長)」を置く組織になっていました。また、そもそも八葉物流の「八葉」は仏教用語の「八葉蓮華(れんげ)」からとったもので、創価学会もマークに使用しているもの。八葉物流の元幹部は本紙の取材に「会合であなたは学会員かと聞かれたことがある」とも語っています。
このほか、十人を勧誘してはじめて昇格できる「販社」に、九州地方の元公明党市議の創価学会員がいたこともわかっています。人間関係をつたって会員を増やすねずみ講やマルチ商法は「創価学会のような組織に広がりやすい」(被害対策弁護団メンバー)と指摘されています。