2002年11月22日(金)「しんぶん赤旗」
石破茂防衛庁長官(衆院鳥取一区)が、鳥取銀行とその関連企業から一九九八年〜二〇〇一年の四年間に計六百万円の献金を受け取っていたことが本紙の調べでわかりました。
十九日付鳥取県公報で公表された同県の政治資金収支報告書(二〇〇一年分)によると、石破氏が代表を務める「自民党鳥取県第一選挙区支部」は、四千六百三十三万円の収入があり、うち千六百六十七万円が企業・団体献金。鳥取銀行、とりぎんカードサービス、とりぎんリースの三社が五十万円ずつ計百五十万円の献金をしていました。
この三社は、九八年、九九年は資金管理団体「石破茂政経懇話会」に、二〇〇〇年は自民党鳥取県第一選挙区支部に、それぞれ五十万円ずつ献金しており、鳥取銀行グループの献金は四年間で六百万円になります。
旧住専(住宅金融専門会社)への税金投入で世論の憤激をかった自民党は、金融機関からの献金“自粛”を表明、都市銀行や信託銀行の献金は表面上なくなりました。地方銀行も公的資金投入の可能性という点では都銀などと同じです。
二〇〇〇年の「第一選挙区支部」の報告書では、鳥取銀行、山陰合同銀行から各一千万円の「借入金」も記載されていましたが、二〇〇一年分にはなく、いっきょに返済した様子です。