日本共産党

2002年11月21日(木)「しんぶん赤旗」

日出生台での日米共同演習

“北朝鮮への抑止力なぜ反対”

抗議集会に 陸自総監が暴言


日本共産党が批判

 松川正昭・陸上自衛隊西部方面総監が十八日、日出生台演習場(大分県)のゲート前で日米共同演習反対集会を準備する参加者に、「訓練は北朝鮮に対する抑止力だ。反対集会を開くと報道が集まり、訓練内容が敵国に知られる。なぜ訓練に反対するのか」と暴言を吐いていたことがわかりました。日本共産党の加藤純子県議らは二十日、石破茂防衛庁長官あてに抗議の申し入れ書を送りました。

 松川総監は、巡視中に車から降りてきて、この暴言を吐きました。

 申し入れ書では、松川総監の発言が、憲法が保障する表現の自由をじゅうりんする許しがたい行為だと批判。さらに、「有事法制の危険な正体と本音をあらわしたもの」と強調した上で、(1)松川総監の厳正な処分(2)「北朝鮮への抑止力」を明言する同演習の中止(3)有事法案の廃案―を要求しました。

 この問題では、地元紙でも「制服組トップが暴言」の見出しで、「(共同演習が)防衛庁側の『イラクや北朝鮮などを特定した訓練ではない』とする説明とも大きく食い違い、集会の中止を求めるに至っては、明らかに行き過ぎ」(大分合同新聞、二十日付)と報じるなど、厳しい批判の声があがっています。

 防衛庁陸上幕僚監部は「北朝鮮を含めた不特定多数の国に対する訓練の意義を説明しようとしたもので、問題はなかったと認識している」としています。

 


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