日本共産党

2002年11月19日(火)「しんぶん赤旗」

NTT「遠隔地配転は無効」

労働者が大阪地裁に提訴


 十一万人リストラを強行するNTTグループが「五十歳退職・賃下げ再雇用」に応じない労働者にたいし、遠隔地・異職種配転を強行しているなか、NTT西日本に勤務する労働者四人が十八日、NTT西日本を相手取り、「遠隔地・異職種配転は無効」と大阪地裁に提訴しました。

 訴えたのは、田井活夫さん(57)=香川県から大阪日本橋=、内田敏宏さん(57)=徳島県から神戸中央=、佐藤庄平さん(55)=岡山県から大阪日本橋=、後藤眞利さん(54)=大分県から大阪茨木=で、いずれも通信労組の組合員。同労組では全国で二十五人が同様に提訴しています。

 田井さんらはいずれも退職・再雇用を拒否したところ、NTT西日本は五月、六月に本人の同意もないまま、三十年以上も従事してきた電話交換機の保守などの仕事から全く見知らぬ土地での営業へと配転しました。

 訴状では、こうした配転は、退職・再雇用を拒否したものへの「報復」であり、対象となる労働者に退職に応じさせるための「見せしめ」だと批判。

 五十歳という年齢差別、六十歳定年法違反、労働基準法や育児介護休業法にも違反すると指摘するとともに、労働組合への不当労働行為としても告発しています。

 


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