日本共産党

2002年11月15日(金)「しんぶん赤旗」

各学長から懸念相次ぐ

法人化を議論

国大協総会が閉会


 十三日から東京都内で開かれていた国立大学協会総会(九十九大学の学長で構成)は最終日の十四日、国立大学法人化について議論し、閉会しました。総会では、各大学の学長から懸念や意見が相次ぎました。同時に、執行部の石弘光副会長が「財務会計については、文部科学省と財務省の間で決まったものに意見をつけたい」とのべるなど、国がすすめる法人化の将来がなお不透明であることを印象づけました。

 議論では、文科省の清水潔官房審議官が、二〇〇四年の法人化を前提にした各大学の準備をうながすため、国立大学法人の仕組みやスケジュール(未定稿資料)を示して理解を求めました。

 しかし、「評価委員会がどうなるのか定まらないなかで、中期目標を決めるのは矛盾がある」(東工大)、「付属病院が赤字にならざるを得ないなか、地域の実情は反映されるのか」(弘前大)、「重要な部分が未定になっている。あまりに拙速」(鹿児島大)、「自律といいながら、評価で査定される。交付金の決定機構に対する異議申立て機関が必要」(静岡大)など懸念が相次ぎました。

 


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