2002年11月8日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党国会議員団は七日、参院議員会館で芸術・文化団体と、「日本芸術文化振興会の独立行政法人化と芸術・文化活動への公的支援を考える懇談会」を開きました。政府が芸文振(日本芸術文化振興会)独立行政法人化法案を国会に提出するなか、映画、演劇分野から三十四団体五十八人が参加し意見交換、公的支援の現状と創造の現場の大きな矛盾を示す発言が目立ちました。
石井郁子党副委員長・衆院議員が報告し、独立法人化の問題点を指摘し「一方で助成は減らし、独立法人を政府が『評価』することになるので、芸術の自由についての重大な問題がでてきます」とのべました。
「振興基金を守ってほしい。若い劇団や地域で頑張っている劇団などに広く支援してほしい」(遠藤栄蔵さん=演出家)など、芸術文化振興基金を徐々に減らす方向が示されていることを批判。文化庁の支援方法の問題を指摘する発言、「芸能にたずさわる人間に労災保険が適用されていない。現場から、労働災害が数多く起きていると訴えがきている」(古川和さん=日本俳優連合)など、文化・芸能人の劣悪な労働実態と、その改善を訴える発言も相次ぎました。井上美代、緒方靖夫、西山とき子、畑野君枝、八田ひろ子、林紀子各参院議員と行方克也党学術・文化委員会責任者も出席しました。