日本共産党

2002年10月28日(月)「しんぶん赤旗」

国立大学の法人化など問題点を訴え

日本科学者会議が宣伝


 日本科学者会議(野口邦和事務局長)は二十七日、東京のJR水道橋駅前で大学問題の街頭宣伝を行いました。全国の国公私立大学、公立・民間の研究機関で働く研究者三十五人が参加。国立大学の法人化と、国公私立大学のうちトップ三十大学だけを重点的に育成するなどとする小泉内閣の大学の「構造改革」に反対するビラを配り、署名への協力を呼びかけました。

 岩田進午元茨城大学教授は、「国立大学が法人化されれば、授業料が今の二倍に値上げされるとともに、大学のなかで国民生活の向上にむすびつく研究がおろそかにされ、企業財界のもうけになる研究ばかりが奨励されることになります」と訴えると、大学生らが署名に応じていました。

 海洋研究者の河井智康さんは「小中学校では三十人、二十人学級にして子どもの手助けをしてほしいという要求がでているのに、大学の教育学部を減らそうとしています。国民全体の知的レベルを上げていく必要があるときに、これでは少数のエリートのための教育になります」とのべ、近藤宏一立命館大学助教授は「大学で採算重視の教育・研究を行うようになれば、質の低下がおこり、ノーベル賞どころではない」と訴えました。

 


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