2002年10月26日(土)「しんぶん赤旗」
全労連の第十二回争議支援中央総行動が二十五日、全国から四十三の争議団が参加して東京都内でとりくまれました。のべ四千人近くが参加。七つのコースにわかれ、争議中の大企業各社や省庁への要請、宣伝行動を終日くりひろげました。二十六日には、全国争議交流集会が開かれます。
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二十四日に女性差別是正などを勝ち取った芝信用金庫の和解は、この日の総行動でも大きな激励をあたえました。「芝信の勝利和解に励まされました」と意気軒高なのは、大阪で住友生命ミセス差別裁判をたたかう女性たち。
「今朝は七時半から本社前でビラを配布しました。そんな時間帯に労働者が出勤しているのが住友生命なんです。職場の状況は厳しいけど、だからこそ企業のなかで理不尽なことに声をあげていくのは大事やと思う。芝信の勝利は、声をあげることの大切さをしめした。勤続四十二年、定年退職をひらのままでは迎えへんで」と渡邉康子さん(60)は語ります。
住友生命本社への要請には、日本共産党の宮本岳志参院議員もかけつけました。
野村証券男女差別是正裁判をたたかう水城洋子さん(60)は語ります。「私たちは、女性であること、子持ちであること、会社の嫌う労働組合員であることで二重、三重の差別を受けてきた。会社や裁判所を世論の力で包囲して、芝信のたたかいを引き継いで、男女平等が保障されるような二十一世紀にしたい」
都内各地での行動のあと、午後五時には、国土交通省前に集結。全労連の熊谷金道議長が訴えました。参加者は、国鉄分割・民営化のさいの千四十七人の被解雇者が納得できる全面解決をおこなえと声をあげました。
全動労争議団の小林邦男さん(57)は「昨日の東京高裁判決は不当でしたが、私たちが長年にわたって要請してきたJRの責任ということを認めさせることはできました。この点を確信に、新たな気持ちでたたかいたい」と語っていました。