2002年10月18日(金)「しんぶん赤旗」
愛知万博(二〇〇五年日本国際博覧会)会場建設の起工式が十七日、メーン会場になる愛知県長久手町の愛知青少年公園で、小泉首相らも出席しおこなわれました。起工式というものの、同公園ではすでに実質的な工事が始まっており、関連事業の東部丘陵線(リニア鉄道)工事なども強行されています。
一方、同公園前では、開催中止を求める市民グループの人たち七十人が、二カ所で、「愛知万博から勇気ある撤退を」などと書いた横断幕やプラカードを掲げ、抗議の意思表示をしました。
東郷町から参加した主婦の門原艶子さん(33)は「もう万博は、はやらないというのが率直な感覚。もう必要ないのでは」と語っていました。
「愛知万博中止の会」の影山健さんは「愛知万博で環境、民主主義、財政もおかしくなります。メリットよりもデメリットの方が大きいことを明らかにし、中止、返上を訴えていきたい」と訴えました。
日本共産党の堀一県議も「どの角度から見ても赤字は大きい。県民にこの犠牲を転嫁するのは許せません」と、引き続くたたかいへの決意を語りました。日本共産党の原田秀俊、浅井脩町議も参加しました。
革新県政の会は、名古屋市中区栄で、開催の中止を訴える街頭宣伝をおこないました。