2002年10月16日(水)「しんぶん赤旗」
米ビジネス界の代表たちが十四日付のニューヨーク・タイムズ紙に意見広告(写真)を掲載、ブッシュ政権が計画する対イラク戦争に反対を表明しています。
アイスクリーム会社ベン&ジェリーのベン・コーヘン会長がよびかけ活動するキャンペーン団体が載せたもの。まるまる一面全体をさいた広告には百五十人以上の財界指導者が名を連ねています。
ブッシュ大統領、チェイニー副大統領、ラムズフェルド国防長官と並んだ顔写真の上下に「彼ら(ブッシュ政権指導部)は戦争を売っている われわれは買わない」と大見出しをたて、「(ブッシュ)大統領らは、新しい製品(開発)と同じように、マーケティングの視点と数百万ドルの宣伝攻勢」で対イラク戦争を進めているが、「彼らの製品はひどい結果をともなう致命的な混乱」を招くだけだと指摘しています。
そのうえで、「われわれ財界の人間は警告する」として、次の四項目の警告を掲げ、政府の戦争政策を批判しています。
―戦争は経済を破滅させる
―戦争はテロを増長させる
―戦争は米国が世界で評判を落とす
―戦争で多くの生命が犠牲となる
(ワシントンで遠藤誠二)