2002年10月11日(金)「しんぶん赤旗」
衆院外務委員会と参院外交防衛委員会は十日、北朝鮮による日本人拉致問題などについて審議を行いました。日本共産党からは松本善明衆院議員、小泉親司参院議員が質問に立ちました。
この中で両氏は、政府が二日に公表した「拉致問題に関する現地事実調査結果」を「真相解明に向けた第一歩」と述べ、「日朝平壌宣言」を踏まえた日朝国交正常化交渉を進めながら、引き続き拉致問題の真相解明のための努力を求めました。
その上で、死亡したとされる人たちについて家族からも出されている疑問点の解明や、今回報告があった人たち以外の拉致被害者の有無などについて、政府の考えをただしました。
安倍晋三官房副長官は「亡くなられているといわれている人たちについて、政府としての責任で確認をする必要がある」「北朝鮮が明らかにした以外にも、拉致被害者がいる可能性は排除できない。警察当局に寄せられた情報を精査した上で、場合によっては北朝鮮に問い合わせる」との考えを明らかにしました。