2002年10月11日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の松本善明議員は十日の衆院外務委員会で、米国が準備を進めているイラク攻撃について、仮に攻撃が実行されれば、戦火は中東全体に波及し、世界中を大混乱に陥れると指摘。日本政府として米国の攻撃にに明確に反対すべきだと迫りました。
川口順子外相は「ブッシュ大統領は(イラクに対する)軍事行動は差し迫ったものでもなく、不可避のものでもないと言っている」と述べるにとどまりました。
松本氏は、ブッシュ米政権が最近公表した「国家安全保障戦略」報告で、テロや大量破壊兵器の脅威を口実に先制攻撃を辞さないことを公式の戦略にしたと述べ、これは国連憲章に違反すると指摘。同戦略がイラクに対して発動されようとしていることに、世界の世論の多数が反対していると強調しました。
川口外相は「米国は行動する際に国際法上の権利と義務に合致をした形で行う」と答弁。松本議員は、かつて米国によるグレナダ、パナマ侵略が国連総会で国際法違反だと決議されたことを指摘し、日本政府が米国の無法行為を許さず、世界平和のために努力することを求めました。