日本共産党

2002年10月5日(土)「しんぶん赤旗」

イラクへの軍事攻撃反対で一致

不破議長、志位委員長がベトナム共産党書記長と会談


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ベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長(右から2人目)と会談する不破哲三議長(左から3人目)、左へ志位和夫委員長、浜野忠夫副委員長。右端はグエン・ジー・ニエン外相=4日、迎賓館

 日本共産党の不破哲三議長と志位和夫委員長は四日午後、東京・赤坂の迎賓館で日本を公式訪問中のベトナム共産党のノン・ドク・マイン書記長と会談しました。

 マイン書記長は、冒頭、日本共産党創立八十周年にたいしてお祝いを伝え、両党間には長い友好と連帯の歴史があり、日本共産党から多くの支援をうけてきたことに感謝を表明しながら、その関係を引き続き発展させたいとの希望を表明しました。さらに、この間にベトナム共産党と同政府がとりくんでいる「ドイモイ」(刷新)をはじめとする政策とその成果について語りました。また、同党がとりくんでいる外交活動についてのべました。そのなかで、とくに、今日の国際情勢に関連して、国連憲章の原則を守ることが重要であること、テロを口実にした他国への干渉に反対するとの立場を強調しました。

 不破議長は、日本共産党創立記念にたいするお祝いにお礼をのべ、支援は相互的であるとして、「アメリカの侵略を打ち破って、ベトナムの独立と統一を勝ちとったあなたがたのたたかいは、世界の平和と独立、民主主義の事業への支援となったし、ドイモイの事業は、二十一世紀の社会進歩の事業への貢献となる」とのべました。

 つづいて、ここでは外交問題にしぼってのべたいと前置きして、「私たちは、現在の国際情勢についてあなた方と共通の懸念をもっている。イラク情勢がより緊迫している現在、国際政治のうえで、アメリカなどによるイラクにたいする先制軍事攻撃に反対する世論をひろげることが重要であり、私たちは、ここに外交活動の何よりの重点をおいている」と強調しました。そして、八月下旬の中国訪問では中国共産党の江沢民総書記との首脳会談でイラクへの軍事攻撃に反対することで一致したこと、緒方靖夫国際局長と森原公敏国際局次長が五日からイラク、ヨルダン、エジプト、カタール、アラブ首長国連邦など中東諸国を訪問することを紹介しました。

 これを受けて、マイン書記長は、「国際情勢の見方はあなたがたと完全に一致する」とのべました。

 不破議長は、訪中時に中国社会科学院で「レーニンと市場経済」と題する学術講演をおこなったさいに、ベトナムの「ドイモイ」にも触れているのでとことわりながら、その講演の記録をマイン書記長に贈呈しました。そして、「市場経済を通じて社会主義を目指すことは、誰もまだ歩き通したことのない道であり、それだけに前途には困難も多いと思うが、同時に豊かな可能性がある」とのべると、マイン書記長は、「その道を成功させることを固く心に決めている」とのべました。

 最後に、同書記長は、「なにか協議する必要があるときには、ぜひ両党で話し合いましょう」と、両党の協力関係を強める考えをのべました。

 会談には、日本側から、浜野忠夫副委員長、緒方国際局長、森原同次長が、ベトナム側から、グエン・ジー・ニエン外務大臣、グエン・バン・ソン党対外委員長、ゴー・バン・ズ党中央委員会事務局長、ブー・ズン大使が同席しました。

 


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