日本共産党

2002年10月4日(金)「しんぶん赤旗」

盲・ろう・養護学校の寄宿舎

室温38度、湿度83%にも

文科省が大沢議員に冷房化へ調査約束


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質問する大沢議員=3日、参院決算委

 三日の参院決算委員会で、日本共産党の大沢辰美議員が、盲・ろう・養護学校寄宿舎の児童・生徒の居室のエアコン設置状況の実態調査と冷房化促進を求めたのにたいし、文部科学省の矢野重典初等中等教育局長は、「各自治体の意見を聞いてみたい」と調査を約束しました。文科省は、現在、盲・ろう・養護学校の寄宿舎のエアコン設置状況を把握していません。

 大沢議員は、全日本教職員組合(全教)が今夏におこなった実態調査の結果を紹介。それによれば、調査した二十五都道府県百二十三校のうち、子どもの部屋に冷房がついているのは約半数の六十五校だけでした。就寝時間の午後九時に、部屋の温度が三八度、湿度が83%もあった例をあげ、「健康にかかわる問題。ぜひ実態の把握を」と求めました。

 盲・ろう・養護学校などの空調設置工事には、一千万円以上の工事や新増築などについては国庫補助制度があります。大沢議員は「支援制度があっても、なかなか冷房化が進んでいない。一千万円以上という補助対象の基準を思いきって下げてほしい」と、補助制度の改善を要求しました。

 矢野局長は「従来からある制度を、都道府県など学校設置者において十分活用してほしい」としながらも、調査を約束しました。

 


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