日本共産党

2002年10月4日(金)「しんぶん赤旗」

キューバ訪問の上田副委員長が
バラゲル党政治局員と会談


写真

2日、キューバ共産党バラゲル政治局員(右から2人目)と会談する上田耕一郎日本共産党副委員長(左から3人目)ら=ハバナ市内のキューバ共産党中央委員会(菅原啓撮影)

 【ハバナ2日菅原啓】キューバ訪問中の日本共産党代表団(団長=上田耕一郎副委員長)は二日、首都ハバナ市内のキューバ共産党中央委員会で同党のバラゲル政治局員・国際部長と会談しました。

 上田副委員長は、キューバ共産党の招待に感謝を表明。キューバの党と国民が、ソ連崩壊や米国の経済封鎖強化の影響を受けた一九九〇年代の深刻な危機をどのような努力で乗り越え、医療・教育・社会保障分野で他の中南米諸国と比べて高い水準を維持してきたのか、また、最近の中南米諸国との関係の現状や展望について説明を聞きたいと述べました。

 これにこたえてバラゲル政治局員は独立戦争以来の米国の支配や干渉・侵略政策に抗したキューバ人民の闘争を簡潔に説明。九〇年代の危機にあたっては、キューバ共産党と国民の団結を基礎に、国民との協議と合意形成を重視しながらさまざまな経済改革をすすめてきたこと、そして、革命の圧殺をもくろんだ米国の野望を打ち砕いただけでなく、「革命を前進させた」ことを強調しました。また、キューバの孤立化をはかる米国政府が、中南米の各国政府にしつような圧力をかけていることを指摘しました。

 会談で両氏は、昨年の米同時多発テロと、国際法を踏みにじってブッシュ米政権がすすめる対テロ戦争やイラク攻撃準備、核兵器廃絶の課題などについて意見を交換しました。

 上田副委員長は米国の経済封鎖解除に向けたキューバのたたかいの成功に期待を表明しました。

 会談には、日本共産党の西口光、山下芳生両常任幹部会委員、神田米造国際局次長らが、キューバ共産党のオスカル・マルティネス国際部副部長、イルダ・バサヨ同アジア担当調整者が同席。会談後には、バラゲル政治局員主催の歓迎昼食会が催されました。

 代表団は昼食会後、米州・アフリカの二十四カ国から約四千二百人(うち米国人五十四人)の留学生を受け入れている中南米医科大学を訪れ、大学当局者や留学生と懇談。キューバ労働組合中央本部(CTC)では、ペドロ・ロス書記長らと懇談しました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp