2002年10月2日(水)「しんぶん赤旗」
【ウィーン30日岡崎衆史】ブリュッセルからの報道によると、三十日に同地で始まった欧州連合(EU)外相理事会では加盟国外相から、米国などが計画するイラク軍事攻撃に批判が相次ぎました。
ベルギーのミシェル外相は記者団に対し「イラク攻撃に全面的に反対する。支持できない」と強調。また、「査察団がイラクの大量破壊兵器所持を証明した時初めて、国連安保理が対応を決めることになる」と述べ、査察結果が出る前に軍事攻撃の圧力をかける米英両国を暗に批判しました。
スウェーデンのリンド外相は、「フセイン(イラク大統領)が独裁者であることは認めるが、彼を排除することが国連の目的ではない。目的は大量破壊兵器の除去にある」と述べ、イラク攻撃の目標をフセイン政権の打倒とする米国などを批判しました。
ドイツのフィッシャー外相は、イラク攻撃に反対するドイツ政府の立場を改めて強調しました。