2002年9月30日(月)「しんぶん赤旗」
沖縄のジュゴン保全行動計画作成をめざす「ジュゴン国際シンポジウム」は二十九日、国立科学博物館新宿分館(東京都新宿区)で二日目の討論を行い、閉会しました。
WWFジャパン、日本自然保護協会、ジュゴン保護キャンペーンセンターの主催したもの。約百五十人が参加しました。
討論では、司会の日本獣医畜産大学の羽山伸一氏が「沖縄のジュゴンの置かれている状況はせっぱ詰まっている。もはや行動の段階にきている」と行動計画策定の緊急性を訴えました。
閉会に際して、ジュゴン保護キャンペーンセンターの宮城康博共同代表は、ジュゴン保全のための行動計画の作成について、米軍海上基地建設計画もふまえ、「粘り強くしかし、至急動きたい」と語りました。主催者では、年内中に沖縄で行動計画を取りまとめ、発表したいとしています。