日本共産党

2002年9月28日(土)「しんぶん赤旗」

8月の完全失業率

続く高水準5.4%

世帯主失業者 14カ月連続増


 総務省が二十七日発表した八月の完全失業率(季節調整値)は、五月から四カ月連続で同水準の5・4%でした。過去最悪水準(5・5%)に迫る高水準が依然続いています。小数点以下第二位までみると5・45%で、同水準の四カ月の中でも悪化傾向です。男女別でみると、男性は5・7%で前月より0・2ポイント上昇、女性は5・1%で同0・1ポイント低下しました。


 完全失業者数は三百六十一万人で一年前より二十五万人増加(前年比十七カ月連続増)しました。家族構成別にみると、世帯主失業者が九十三万人で、一年前より五万人増加(同十四カ月連続増)しました。

 失業者の離職理由をみると、解雇・倒産や定年など非自発的離職者は百四十六万人で、一年前より四十三万人の増加(同十三カ月連続増)です。自発的離職者は百二十九万人(同二カ月連続増)です。

 就業者数は六千三百七十一万人で、一年前より七十二万人減少(同十七カ月連続減)しています。このうち、雇われている人をあらわす雇用者数は五千三百六十三万人で、同九万人減(同十二カ月連続減)。自営業主・家族従業者は九百八十五万人で、同五十八万人減(同三十一カ月連続減)です。

 働く場は長期にわたって縮小を続けていますが、就業時間をみると週四十九時間以上働いた従業者が増加(六カ月連続)しており、人減らしのなかで長時間労働が広がっていることがわかります。

 


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