2002年9月27日(金)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の小泉親司議員は二十六日の参院決算委員会で、日朝首脳会談について、「国交正常化交渉の再開が合意されたことは、重要な前進の一歩だ」と主張。「北朝鮮との対話・交渉のルートが開始された以上、交渉を通じて日朝間の懸案を解決し、敵対関係から協調関係にすすみ、日本とアジアの平和の流れを加速させることが重要だ」と強調しました。
小泉氏は、北朝鮮による拉致事件について、「いかなる意味でも許されない犯罪であり、きびしく抗議する」と主張。「単なる安否情報のみならず、発表された事案だけなのか、被害者がどのような扱いを受けたか、どのように拉致されたのかなど、真相の全面的な究明が図られるべきだ」とのべました。
その上で、「わが党は、真相の全面的な究明、責任者の厳正な処罰と被害者への謝罪、補償が行われるべきだと考える」と強調しました。
川口順子外相は「二十八日に派遣する政府調査団で、できる限りの情報をうる努力をし、事実関係の解明に力を尽くす」とのべました。
小泉氏は、アジア欧州会議で、日朝首脳会談を高く評価する「朝鮮半島の平和のための政治宣言」が合意されたことを指摘。同宣言で北朝鮮との二国間、多国間レベルの対話の促進がうたわれていることをあげ、「日朝関係の平和的関係、北東アジアの平和を確保する上で、日本政府が全力をあげるべきだ」と強調しました。