日本共産党

2002年9月26日(木)「しんぶん赤旗」

第三者機関での解明を

八田議員 原発損傷隠しで要求

参院決算委


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質問する八田ひろ子議員=25日、参院決算委

 東京電力などの原発の損傷隠し問題で、日本共産党の八田ひろ子議員は二十五日の参院決算委員会で平沼赳夫経済産業相に政府の対応をただしました。

 八田氏は、官庁が長年改ざんされた記録を受け取りつづけてきたのは、「『なれあい』『あうんの呼吸』があったからではないか」と指摘、公正に調査を行うために第三者機関による虚偽報告の全容解明を要求しました。さらに、原子力安全・保安院は原発推進をはかる経済産業省の一部門であることから、経済産業省から切り離し独立した規制機関の創設を迫りました。

 平沼経産相は「原発立地を推進する際に、安全性については保障し得ない者が立地地域の理解を得ながら立地を進めることができない」として、現行体制の維持を強調。八田氏は内部告発がなければ事故隠しが発覚しなかったではないかと批判しました。

 八田氏は、東電に続いて中部電力や東北電力、さらには東電での新たな損傷隠しが明らかになるなど、事態が拡大しているばかりか、日本共産党国会議員団の東電不正事件真相究明委員会に対して東電の取締役が「今後損傷がどの程度拡大するか分からない」(二十四日)と述べるなど、当事者も拡大の可能性を認めていることを紹介し、当初発表よりもはるかに深刻な問題だとして認識をただしました。

 平沼経産相は「東京電力による隠ぺいは非常に大きな問題と思っている」としながら、「拡大がどんどん広がらないと信じていきたい」とのべるにとどまりました。八田氏は、原発を持つすべての電力会社の総点検を求め、危険なプルトニウム循環方式と核燃料サイクルの中止、原発の大増設路線に根本的にメスを入れる必要性を強調しました。

 

 


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