日本共産党

2002年9月23日(月)「しんぶん赤旗」

東京

声合わせ戦争防ごう

加藤剛、森村誠一、池辺晋一郎の各氏

「悪魔の飽食」公演でトーク


 「アメリカのいう『正義』について考えなくてはいけないと思いました。イラクを攻撃するというのは横暴ですね」と、女性公務員(35)=東京・三鷹市=が、組曲とトークをきいた感想をのべていました。二十二日、東京芸術劇場で混声合唱組曲「悪魔の飽食」全国縦断コンサート東京公演が開かれ、この中のトークで加藤剛(俳優)、森村誠一(作家)、池辺晋一郎(作曲家)の各氏が戦争のない世界への強い思いを語りました。

 「アフガン、パレスチナ、イスラエルでは爆発があり、日本にはそれがないが、真の平和ではない。真の平和は戦争ができない保障がされていること」(森村さん)、「悪魔の飽食(日本軍七三一部隊の犯罪)はまだ裁かれていません。どんなにつらくても目をそむけてはならない」(加藤さん)と語り合いました。池辺さんは、戦争で破壊された建物でピアノを弾いたときの不気味な思い出を紹介しました。

 同日の公演で、森村誠一原詞、片岡輝編詞、池辺晋一郎作曲により、同時テロ後の「正義」の名によるアフガン爆撃を告発した「正義の基準」を初演。「悪魔の飽食」は、作曲者の池辺晋一郎さん自身が指揮して平和への願いを歌いあげ、会場いっぱいの約二千人の聴衆の拍手を受けました。

 


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