日本共産党

2002年9月14日(土)「しんぶん赤旗」

東電

事故隠し体質明確に

党国会議員調査団 福島で記者会見


 東京電力の事故隠し問題で福島県入りしていた日本共産党国会議員調査団(団長・吉井英勝衆院議員)は十三日、福島県庁で記者会見し、東電の福島第一、福島第二、柏崎刈羽の各原発を調査した結果について明らかにしました。記者会見には大森猛、塩川鉄也両衆院議員が出席しました。

 吉井氏らは、今回の不正が原子力三原則の一つの公開の原則を踏みにじるところから出発しているのに、東電が質問したことにほとんどまともに答えようとしないなど、事故隠しの体質がいっそう明らかになったとのべました。また、原発が立地する福島県の四町の町長と会った際、すべての町長から国と東電にたいする強い怒りが表明されたことを紹介しました。

 この間の調査のなかで、福島第一原発では制御棒駆動水圧系配管にひびが入っていたのに国に報告されていない例があることが明らかになったことを紹介。事故隠しは二十九件にとどまらない可能性が大きいと強調しました。

 これまでひびが入りにくいとされてきた材料を使った炉心隔壁(シュラウド)でひび割れが起きていることについて、今後中性子照射による影響を含めた検討を進めていく必要があると指摘しました。

 日本共産党国会議員団は、国会閉会中でも予算委員会や経済産業委員会を開いてこの問題を審議するよう要求しています。同調査団は、今回の調査結果をふまえて、国会の場で全容の解明に全力をあげることを表明しました。

 


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