2002年9月14日(土)「しんぶん赤旗」
東京都は十三日、国や道府県、企業の関係者を招き、カジノをＰＲするイベントを十月に開催することを決めました。カジノは刑法で禁じられていますが、都ではイベントを開催することで「カジノの新たな観光資源としての可能性を検証したい」と説明しています。
イベントは十月十七、十八の二日間、都庁第一本庁舎四十五階の南展望室で開催。タレントやカジノに詳しい関係者をよんでフリートークを行い、スロットマシン、ルーレットを設置しカジノを疑似体験させるほか、海外のカジノの紹介、都の調査結果を報告する予定です。
石原知事は十三日の記者会見で、「新しい雇用と文化（の創出）にもなる」と語りました。
カジノなどとばく場の開帳は刑法で禁止されています。石原知事は刑法を「改正」してカジノを実現するよう主張しており、都は今年度予算で一千万円のカジノ調査費を計上しています。市民団体からは、「カジノは犯罪の温床となり、青少年に悪影響を及ぼすギャンブル。都の見識が問われる」と反対の声があがっています。
