日本共産党

2002年8月31日(土)「しんぶん赤旗」

目前に迫った選挙戦で必ず勝利者に

元気のでる、心通いあった会議
この成果を躍進につなげよう

地方議員代表者会議おわる 志位委員長がまとめ


 さいたま市の大宮ソニックシティで開かれていた日本共産党全国地方議員代表者会議は三十日、いっせい地方選挙と総選挙での躍進をめざすことを誓い合い、二日間の日程を終えました。午前は九つの分散会が開かれ、地方政治をめぐる新たな変化を踏まえた課題や議員活動の悩みなどを交流。初日の志位和夫委員長の報告をはじめ党中央からの問題提起を正面から受けとめ、みずからの活動に光をあてた多彩な発言が相次ぎました。最後に志位委員長がまとめを行いました。志位委員長の報告とまとめは、全国地方議員代表者会議の意思として大きな拍手で確認されました。


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志位委員長のまとめをきく全国地方議員代表者会議参加者=30日、さいたま市・ソニックシティホール

 まとめにたった志位委員長が、発言者は全体会議、分散会あわせて計百五十三人に及び、会議全体の特徴として第一に、「選挙戦の躍進をめざして、明るく元気のでる、そして心が通いあう感動的な会議となった」とのべると大きな拍手がおこりました。

 志位氏は、「情勢と党の役割への政治的確信をつかむ」「人間集団として温かい心が通い合う」という両面があってこそ、深いところで元気がでるとし、この会議がこの両面で実り豊かな成果をあげたとのべました。

 「政治的確信」という点で志位氏は、世界と日本の激動と党の役割とともに、地方政治でおこっている奥深い変化、希望ある変化をしっかりつかむことが大切だと強調。

 討論では、自民党による地方政治への反動支配の矛盾の深刻さや、保守層も含めこれまでにない広い層との共同の可能性が大都市でも地方でもおこっているとし、徳島、長野、高知、鳥取などからの党議員の発言は、その変化をつくりだしてきた当事者ならではの生き生きとした報告であり、「わが党の奮闘いかんでは地方から日本を変える新しい条件が熟しつつあります。この政治的確信が共通のものになった会議となりました」とのべました。

 「心が通い合う」という点では、事前にアンケートで実情と率直な悩みを寄せてもらったうえで会議を開催し、党の方針を発展させて報告、討論も本音をぶつけるなど「集団的英知で議員団の活動の新しい発展方向がみえた会議になった」と強調しました。

 志位氏は、「党は人間の集団、しかも社会進歩を共通の志とする人間集団」であり、「温かい人間集団をつくって、その力に依拠すればどんな問題でも解決の道は開ける」と強調。議員(団)が、支部、党機関、党中央とも「心を通いあう」活動ができてこそ、国民とも心の通う信頼関係がつくれるとのべました。

 そして、会議で出された多岐にわたる悩みや要望は今後の政策と方針にすべてを生かしたいと約束し、党中央が提起した都道府県での議員相談員の配置は「みなさんの活動のよりどころになるようにぜひ効果あるものにして成功させたい」とのべました。

 第二に志位氏は、「党議員・議員団の値打ちが豊かに交流された会議となった」と指摘しました。

 その一つは、たとえ少数であっても党の道理ある主張と運動が現実に政治を動かしていることです。志位氏は、徳島、鳥取両県議会の党議席はそれぞれ二十一分の一、十九分の一だが、党議員団が先駆的役割を発揮し、その提案が県政を動かしている実績をあげ、「少数でも動かせる。これは、地方政治でいかに自民党型政治が通用しなくなりつつあるかを物語っています。少数でも動かせることは、多数になる条件があるということでもあります。この力をもっと大きくしようではありませんか」と訴えると、参加者は大きな拍手でこたえました。

 二つめは、四千四百人の党地方議員数は、量的だけでなく質的にも前進しているということです。

 志位氏は、保守系議員が全員合併賛成から党議員の提案で学習して反対の流れとなり、最後は「これからの町づくりをどうするのか」の共同にまで発展した滋賀・竜王町、党が、行政と「解同」の癒着でおきた不正追及の先頭にたって、同和行政の大転換をはかった高知県の教訓などをふりかえり、党議員団が「原則性と柔軟性を統一した議会活動によって、住民要求実現のための議会での多数派をつくり、現実政治を動かしている」と強調しました。

 第三は、反動政治との対決で不屈の党として奮闘していることです。

 志位氏は、そのさい「住民の目線で住民とともにたたかい、住民の力で包囲することが鉄則である」ことが発言でうきぼりになったと強調。石原都政とのたたかい、大阪・河内長野市での公明・創価学会とのたたかい、高知、広島、徳島などでの「解同」とのたたかいの発言を振り返り、「反動政治との対決では一歩もひかぬ構えが必要。住民とともにすすむ姿勢でとりくみ、攻撃を打ち破ろう」と訴えました。

 第四は、女性議員についてです。志位氏は、日本共産党の女性地方議員が千三百十六人で他党の女性議員の合計を上回る「断然一位」であるとし、「この到達はほこるべき」だと指摘。現実には女性差別があるからこそ女性の要求は全体として民主的性格をもち、生活に根ざした切実なものだとして、「女性が大切にされる社会こそ男性も大切にされる。日本共産党こそ女性の未来を託せる党だ」と力説しました。

 そして、前回選挙で躍進した結果、党の議員団の実績が多面的で豊かになったとし、「政策とともに実績を語り躍進を勝ち取りたい」とのべました。

 つづいて志位氏は、強く大きな党をつくることについて、すすんでいるところは議員自身の自覚的な運動、内発的な運動としてとりくんでいる、と指摘しました。

 地域住民の福祉と利益を守る議員の仕事を果たそうとすればどうしても大きな党が必要になるとのべ、秋田・湯沢市、北海道・当麻町の発言にふれながら、選挙戦の勝利の背景に党勢拡大があること、党勢拡大が困難は大きいがもっともロマンあるたたかいだとのべ、「党勢拡大が楽しくて仕方ない」との愛知・一宮市議の発言を紹介すると、明るい拍手がおこりました。

 党と地域住民のかけはしとなっている地域民報の重要性も強調するとともに、議員の過重負担の問題も根本は党の力を強めてこそ解決できるとのべました。

 最後に志位氏は、不破議長の中国訪問の成果にもふれながら、「わが党は二十一世紀を大きく展望し、世界に視野を広げた外交にとりくんでいる」と強調。同時に、「草の根に根付いた地道なとりくみがある」とのべ、「地道なとりくみが国政変革の土台」だとし、この会議に期待を示したある著名なジャーナリストの発言を紹介しました。

 そして、「二十一世紀のわが党の前途は大局的には洋々たるもの。目前に迫った選挙戦で必ず勝利者になろう。そして民主的政権の担い手にふさわしい強大な党をつくろう。このすばらしい会議の結果を現実の躍進に結びつけるために力をつくそう」と呼びかけると、参加者は大きな拍手で応えました。

 


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