2002年8月30日(金)「しんぶん赤旗」
「真っ青な空、今日の会議にふさわしいわね」―。住民の命と暮らしを守って、草の根で奮闘する日本共産党の地方議員が埼玉県に集った二十九日の全国地方議員代表者会議。ときにユーモアを交えた志位和夫委員長の報告に参加者は大いに沸き、新しい地方政治の流れをいっそう大きく広げる確信を深めました。
「これからの展望が見えてきました」。大分県野津原町の河野ひろこ町議(49)はこくりとうなずきます。
三人に一人が六十五歳以上の高齢化した町。十二議席中ただ一人の党町議として「住民が主人公」の町政を目指し、介護保険料や国保料の減免などを実現していきました。
そのもとで二年前に当選した新しい町長は「住民が主役の町政」を掲げ、党の政策もとりいれながら、福祉バスやゴミ処理の町民負担の軽減、高齢者への給食の配達など、住民の暮らしを守る方向に動き出しました。合併の押し付けにも反対しています。
「日本共産党は与党ではありませんが、住民の世論に訴え、草の根の運動と共同していくことで前進できると実感しています」
毎月一回欠かさず発行してきたという議員ニュースを携えて参加したのは奈良県榛原町の高橋重明町議(65)。
道路のカーブミラー、ペンキのはげた公園の遊具など住民の身近な要求を取り上げ、行政に働きかけ、実現するとまたニュースで住民に知らせています。
三年前、榛原町で二人目の党議員として初当選。党が二議席に前進する中で、介護保険の減免や生ごみ処理機への助成を実現。産業廃棄物の不法投棄問題では住民とともに現場を見に行き、ともに運動して解決しました。
党の地方議員が草の根の住民の運動と結びつくことで大きな力を発揮しているという志位委員長の報告に、「保守の町政のもとでも、住民の要求を取り上げ、住民とともに動けば変えていくことができる。そのなかで『しんぶん赤旗』読者も増やしています」。
「戦前からの民主主義の党としてこの仕事をやりとげよう」。志位委員長が公明党・創価学会の反動・反共のくわだての本格的撃破を呼びかけると、「そうだー」「その通り!」の声が。
「謀略を『撃破』しなければと感じました」。そう話すのは愛知県のきしの知子県議です。
昨年から今年にかけて、県内で公明党は、謀略ビラだけでなく、日本共産党の実績の「横取り」宣伝など「ありとあらゆる手で、共産党つぶしの先頭に立っている」といいます。
「公明党が医療改悪の先頭に立ったことを話すと、みんなびっくりする。『偽りの看板』をはがす活動を徹底したい」と決意を新たに。
「きょうは希望と勇気をもらいました。全国の四千四百人の議員の一人としてがんばっていきたい」。埼玉県蕨市の山脇紀子市議(30)は、おだやかに語りました。
議員と党支部の支え合いを打ち出した報告に、「地区委員会や議員団、同居している親や家族に支えてもらって議員活動をしていますが、私の地域の支部には支部長がいません。二人目の子どもを妊娠中です。力をかしてほしいと話しあおうと思います」。にっこりとほほ笑みました。