日本共産党

2002年8月30日(金)「しんぶん赤旗」

地方議員代表者会議・全体討論

面白い情勢 実感

豊かな活動に感嘆の声


 志位委員長の報告を受け、午後の全体会議で討論を行い、十六人が発言。豊かな活動に裏打ちされた多彩な発言に、会場はしばしば感嘆の声と大きな拍手、明るい笑いに包まれました。

 四月の市長選で新たに党員市長を生み出した秋田県湯沢市の斉藤孝史市議は、「今までのような野党的な追及は控えなければならなくなって、困惑しています」とのべ会場の爆笑を誘いました。

 思いがけないような市長選勝利の背景には、IT不況の直撃で有効求人倍率〇・二一倍という深刻な状況、農産物価格の下落や商店街の苦境と、市民の「何とかしてほしい」という閉塞(へいそく)感の広がり、そして国政の腐敗政治への怒りがあいまって、新しい情勢が生まれていたことを強調。「『そのとき歴史が動いた』といえる勝利だった」という言葉に、共感の拍手がわきました。

 前知事の汚職・辞任による出直し選挙で、民主県政を実現した徳島県の山田豊県議は、「定数四十二の議会で日本共産党議員はわずか二議席。それでも、無党派の人たち、他党との共同を大きくすすめ、新しい県政をつくりだすことはできるというのがなによりの教訓です」と、新しい情勢のなかで広がる大きな可能性を強調。全国で唯一の県政与党としてこの四カ月の間にも、不況で苦しむ県内業者への公共事業発注を高める手だてをとるなど県民参加、県民が主人公の県政に踏み出していることを報告しました。

 市町村合併問題で滋賀県竜王町の若井敏子議員は、議会で唯一の日本共産党議員として当初は「合併賛成」一色だった保守系議員とともに、視察や学習会を重ねた結果、大きな変化が生まれたことを報告。「合併をしないでどういう町づくりをすすめるか」が、全議員のテーマとなる、新しい議会の状況がうまれていることをいきいきと報告しました。

 東京都の吉田信夫都議は、石原都政が全国にさきがけてすすめる「都市再生」の名の大型開発優先と福祉大後退の路線にたいして、党都議団がもっとも徹底した批判者として奮闘し、幅広い都民や保守系の首長、団体とも結んだ反対の世論を広げていることを報告。京都府の新井進府議は、住民アンケートに寄せられた切実な生活の要求にこたえる豊かな議員活動をすすめる決意をのべました。

 栃木県足尾町の藤井豊町議は、長年の党建設のねばりづよい努力の上に、「七月の町議選では有権者一人あたり十枚というビラ配布でくらし、福祉を大切にする党の考えをしらせ、自民、公明は候補者を立てられないという状況のなか定数減のなか一議席増をかちとりました」とのべ、十月の町長選への決意をのべて大きな拍手を受けました。

全体会議での発言者とテーマ

 日本共産党全国地方議員代表者会議一日目の全体会議発言者は次の通りです。(敬称略)

 長野県 藤沢詮子 田中県政での新しい変化と不信任にともなう、県知事選挙・県議補欠選挙の勝利めざすたたかいについて

 沖縄県 新垣米子 沖縄いっせい選挙の勝利と県知事選挙での新たな統一めざすたたかいについて

 秋田・湯沢市 斉藤孝史 鈴木市長の誕生と公約実現、「市民が主人公」めざす施策にふみだす

 徳島県 山田豊 大田県政の誕生、全国唯一の県政与党として、民主県政を支え、発展させる活動について

 滋賀・竜王町 若井敏子 保守との共同で、首長・議会も合併反対に変化。「合併しないで、どんな町をつくるのか」が全議員のテーマに

 東京都 吉田信夫 石原都政による福祉・医療への攻撃、自治体変質の新たな段階とこれを許さぬたたかいについて

 京都府 新井進 府会議員団の活動といっせい選挙をめざす活動について

 栃木・足尾町 藤井豊 二軒に一軒の読者、継続した党建設の前進で三分の一の議席占有率へ

 大阪・河内長野市 南晃 住民運動の前進と市議選挙六人全員勝利、公明党の反共攻撃とのたたかい。党勢回復でたたかった経験

 埼玉・鴻巣市 竹田悦子 党支部と団結、協力した議員団活動の改善と強化について

 鳥取県 大谷輝子 鳥取県政の新しい変化の特徴と日本共産党の活動

 北海道当麻町 加藤功 空白克服後の議員活動と、党建設を前進させている経験

 千葉・下総町 鵜沢治 住民の願いにこたえる党づくり。十月の参院補選といっせい地方選挙、中間選挙の勝利めざして

 石川・内灘町 堂下清孝 一人議員の郡内の議員活動。週一回の会議の定着と共同の活動

 茨城・下館市 渡辺健児 県議選挙定数二での勝利・議席獲得めざす党建設、とくに党員拡大の教訓について

 高知県 梶原守光 同和行政のもとでの不正を解明、同和行政の大転換と高知県政の改革に貢献

 


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