2002年8月22日(木)「しんぶん赤旗」
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日本共産党の林紀子参院議員は二十一日、滋賀県彦根市の滋賀大学を訪れ、宮本憲一学長、住岡英毅副学長と懇談し、大学の法人化や教育系大学統廃合など小泉内閣の大学「改革」と同党の「国民の立場で大学改革をすすめるための提案」で意見を交わしました。
宮本学長は、滋賀大学を総合大学にする改革を検討しているさなかに突然、法人化や府県を越えた教育学部統合が出され、「どう対応するか非常に難しい問題です」と悩みを語りました。
住岡副学長は、教育学部統合について日本共産党の提言が「その県の子どもたちをその県の出身者が教え、育てる」ことの重要性にふれた個所をあげ、「これが問題の核心です」と強調。宮本学長も「教育学部がどうなるか決まらなければ、どんな改革もできない」「このこととからめて教員定数は削らない。大学の自治と学問の自由を守りたい」と訴えました。
林参院議員は、国の「改革」が予算削減だけで滋賀大学がめざす総合大学の共通キャンパスの保証もないことを批判。教育学部統合でも「全国で住民や行政の反対が強く、文部科学省の思い通りにはすすんでいません」と紹介しました。
川内たかし衆院滋賀一区候補は、県知事も教育学部存続を要請していることをあげ、今江伊三雄県委員長も「教育学部がなくなるのは困るという声は強い。私たちも努力したい」とのべました。