2002年8月1日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党、民主党、自由党、社民党の野党四党が共同で参院に提出した倉田寛之議長の解任決議案と小泉純一郎首相の問責決議案が、三十一日の本会議で採決され、野党四党などの賛成九七票に対し自民党、公明党、保守党の与党三党などの反対一三五票でいずれも否決されました。
野党各党の代表がそれぞれ賛成討論に立ち、日本共産党からは倉田議長解任決議案について小池晃議員が、小泉首相問責決議案について吉川春子議員が賛成討論をしました。
小池議員は、医療改悪法案の厚生労働委員会での強行採決(七月二十五日)は与党による「議会制民主主義破壊の暴挙」であり、これを追認して同二十六日の本会議を開き与党単独での採決強行を認めた倉田議長に「公正な議会運営の責任者としての議長の資格はない」と批判しました。
吉川議員は、経済のかじ取り不能による国民の生活苦・不安の増大、利権・腐敗政治の温存、憲法を踏みにじりアメリカの戦争への協力を強いる有事法案の提案、外交の破たんなど、「小泉内閣は国政全般にわたって国民の期待を裏切った」として、「小泉内閣が直ちに退陣する」よう求めました。