日本共産党

2002年7月28日(日)「しんぶん赤旗」

“赤旗キャンペーンにやられた”防衛庁幹部

草の根の運動と国会論戦で有事法制今国会断念へ

大阪では返信はがき3千通


思いがびっしり

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「有事法制反対大阪連絡会」に届いた返信はがきの一部

 三十一日に会期末を迎える通常国会。小泉内閣が「今国会で成立を期す」と豪語していた武力攻撃事態法案など有事三法案は、成立断念に追い込まれました。全国津々浦々で繰り広げられた草の根の運動と国会内外での日本共産党の追及が、その原動力でした。

 「有事法制に反対する大阪連絡会」には、いまも「有事法制反対・全戸ビラ」につけた返信はがきが届いています。その数、三千三百二十八枚(二十七日現在)。

 「昭和二十年三月、空から降ってくる焼夷(しょうい)弾に家を焼かれ、火の中を逃げ回った私たちは子孫のためにも有事法案は絶対反対です」「私の大切な息子を人殺しの道具にしたくありません」

 はがきには、有事法案に反対する思いがびっしり書き込まれています。裏面にのせた署名欄は一万筆を超えました。

 全戸配布ビラは二百十万枚印刷し、「朝日」「読売」などに折り込み。府下五十以上となった地域連絡会などでも活用されています。なかには百数十人に署名用紙を渡し対話した女性も。「今国会では断念と新聞に書かれてからは、めっきり報じられなくなり、その行方が心配」という声も聞かれます。

「共産党のおかげ」

 政府・与党の「成立断念」が報じられた十八日朝、「しんぶん赤旗」日曜版記者に、海上自衛隊の元幹部から電話がありました。

 「政府がチャンスとばかりに力をいれた法案を成立させないことはすごいことだよ。あのようにひどい法律ができなかったのはよかった。君たち共産党のがんばりのおかげだよ。ありがとう」

 衆院有事法制特別委員会で今国会最後の審議がおこなわれた二十四日、防衛庁幹部が政治部記者の肩をたたきながら、語りかけてきました。

 「おたくの完勝だったな。キャンペーンにやられたよ」

 この前日、政府・与党は「秋の臨時国会で必ず成立させる」ことを確認しました。第二ラウンドのたたかいが始まっています。

 


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