2002年7月27日(土)「しんぶん赤旗」
日本共産党静岡県委員会は二十五日、林紀子参院議員とともに、静岡大学(静岡市)を訪れ、国立大学独立行政法人化問題で佐藤博明学長と懇談しました。
党側から、平賀高成前衆院議員、岩附幸雄県副委員長、花井征二県議団長らが参加しました。
林参院議員は、大学改革にかんする党の提案を佐藤学長に渡し、国がすすめる「改革」が大学教育のあり方を変質させるものであることを指摘し、国会審議や全国の大学の実態を紹介しました。
佐藤学長は「すでに独立行政法人化された機関では予算が毎年1%削減されている。静岡大学にあてはめると一億四千万円の削減になる」とのべ、大学への資金交付にたいする政府の権限が強化されることに懸念を表明。「独立行政法人化」にむけて「不安をかかえながらやるべきことをやらざるをえない。ジレンマをかかえている」と語りました。
懇談では、地域社会にとって大きな役割を果たしている国立大学を存続させるため、学内外で独立法人化の問題点を知らせていく必要性も出されました。
林議員らは、静岡大学教職員組合の浅利一郎委員長とも懇談しました。