2002年7月25日(木)「しんぶん赤旗」
日本共産党長野県委員会(今井誠委員長)は二十四日、長野県庁で記者会見し、「県知事選挙への対応について」との声明を発表、田中康夫氏を支援すると表明しました。会見は今井委員長と石坂千穂県議団長が行いました。
このなかで、今知事選挙の最大の争点は、議会多数の横暴で行った知事不信任の可否を問うことと強調。知事が公約を守り実行している最中にダム固執勢力が不信任をすることは県民への挑戦であり暴挙であるとして、唯一反対した立場から支援を決めたと述べました。
また、日本共産党がこれまで、公共事業の見直し、三十人学級の実現、情報公開と県民参加の開かれた公正な県政づくりなど知事の積極的な施策には協力してきたこと、県民の目線に立って意見のある点は知事に率直に指摘し提案してきたことなどの経過を説明。今後も県民の利益と願いの実現に全力をあげ、選挙で長野から日本を変える大きな流れをつくりだすため良識あるすべての県民と力をあわせて頑張ると表明しました。
知事選挙は八月十五日告示、九月一日投票。
日本共産党長野県委員会が二十四日に発表した「県知事選挙への対応について」の全文は次の通りです。
1、今回の知事選挙は田中知事への不信任の可否を問う選挙です。日本共産党は知事不信任決議にたいして「知事が自らの公約を守り、実行しているさなかに、あくまでダムに固執し、任期半ばで不信任にすることは、広範な県民への挑戦であり、全国に例をみない暴挙」だとして唯一反対しました。この立場から日本共産党は今回の県知事選挙において田中康夫氏を支援します。
2、田中県政が誕生して一年八カ月、日本共産党県議団はダムを始めとした公共事業の見なおし、三十人学級の実現、情報公開と県民参加で開かれた公正な県政など知事がすすめた積極的な施策には協力してきました。また県民の目線にたって意見のある点は、知事に率直に指摘したり、提案もしてきました。今後も日本共産党は県民の利益をまもり県民の願い実現に全力をあげます。
全国が注目するこの選挙で長野から日本を変える大きな流れをつくりだすため良識あるすべての県民と力をあわせてがんばります。
長野県前知事の田中康夫氏は二十四日、北佐久郡軽井沢町のホテル・ブレストンコートで、地元有志が主催する「田中康夫さんを囲む会」に出席し、九月一日投票(八月十五日告示)の知事選に立候補することを正式に表明しました。
田中氏は、県政改革の灯を消さないため、県民が住み学び働いていて良かったといわれる県にするため知事選挙に立候補したい、ぜひ一人でも多くの方がその思いをともにしていただきたい、などと述べました。同地は、田中氏の両親が住み、前回の知事選でも立候補を表明した地でもあります。