日本共産党

2002年7月22日(月)「しんぶん赤旗」

青森

弘前大の再編・統合でシンポ

党地区委が主催、石井副委員長報告 「開かれた議論を」


 青森県の日本共産党津軽地区委員会は二十日、弘前市で「弘前大学の再編・統合を考えるシンポジウム」を開きました。

 日本共産党副委員長の石井郁子衆院議員が、国立大学の大規模な削減を狙う小泉内閣の「大学改革」をめぐる情勢や日本共産党の改革提案について報告しました。

 シンポジウムには九十人が参加、三上和子県議団長が司会進行をつとめました。

 大坪正一弘前大学職員組合前委員長(教育学部教授)は「文部科学省の大学改革は、財界に役立つ大学は残すが、そうでない大学はつぶすというもの。なくすのではなく、充実させることこそ必要」とのべました。

 松原邦明・弘前大学教育学部を守る会代表委員(弘前大名誉教授)は、教育学部が果たしてきた役割などにふれながら、「守る会の運動をよりいっそう展開したい」と決意を表明。教育学部三年の学生は、弘前市の経済が弘前大学の教官や学生によっても支えられているとして、「こうしたことを考えずに決めていいのか」と発言しました。

 石井衆院議員は、国立大学学長らとの懇談で出された声や各県の知事の発言などをまじえて、文科省の思い通りに進んでいない状況を紹介。「声をあげたら国民が受けとめる新しい状況になっている。地域、国民に開かれた議論、運動を」と呼びかけました。

 小泉内閣の「構造改革」のもとで、一都道府県一国立大学一教育学部という戦後確立された原則を見直し、教育学部を半減する「大学改革」が急浮上。これにともなって北東北地方の弘前、岩手、秋田の三国立大学の教育学部(教員養成系学部)が懇談会を設置し、再編案について協議しており、今秋にも結論を出そうとしています。

 


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