2002年7月22日(月)「しんぶん赤旗」
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新しい日本共産党本部ビル一期棟が党員や後援会員、いろいろな面で日本共産党に協力してくれた人びとを対象に十九日から三日間公開され、マスコミ対象もふくむ全公開行事の期間中(十六日〜二十一日)、三千二百人をこえる人が訪れました。
「代々木駅を降り、新しい本部ビルにひるがえる党旗を見て感激」というのは、兵庫県西宮市から来た男性(65)。新本部ビルの完成とともに「革新の流れが強まってほしい」と話しました。
足立区の男性(73)は党本部ビルの事前公開について、「公開されたことはすばらしい。普通そんなことしませんよね。いまの時代に合い、親近感がもてます」と語りました。二年後の二期棟の完成にむけ、できるだけ支援したい、とも述べました。
本部に来るのは初めてという小田原市の男性(62)は、「最新技術を駆使した現代的な建物」との感想。台東区の女性(33)は、省エネルギーの冷房、照明やごみ処理の設備について、「環境のことを考えている。やっぱり違うな日本共産党は。先のこと、全体のことを考えていますね」と述べました。
仙台市から来た女性(75)は、「新しい党本部ビルの完成を夫婦で楽しみにしていたんですよ」と話しました。結婚記念日の旅行をとりやめ、党本部ビルの建設に寄付しようと、夫婦で話し合ったといいます。しかし、昨年夫が死去。バッグに夫の写真をしのばせての見学です。「すべて完成するまで、健康でいたい」と、涙ながらに二年後の再訪の願いを語りました。
見学を終え、党本部ビルの建設募金に応じる人の姿も目立ちました。
千葉市の主婦田川雅子さん(53)は、「消費税なくなれ」の思いをこめ、雪だるま型のガラス瓶にコツコツと貯めてきた七千九百七十円分(ナクナレの意味)の一円玉を手渡しました。遠くから重い荷物を運んできたその熱意に驚きの声があがりました。
三日間で千五百万円をこえる募金が集まりました。
一階ロビーには、元映画館を利用した戦後初期の党本部、新本部ビル建設前の党本部、二期棟完成時の新本部ビルのそれぞれの模型が展示され、模型の前で記念写真を撮ったり、年配者の思い出話に笑い声がもれる場面もありました。
日本共産党創立八十周年にあたる七月十五日、党本部ビル一期棟の完成を迎えることができました。新しい党本部ビルは、「国民が主人公」の信条を一筋につらぬいてきた日本共産党の戦前、戦後のたたかいの歴史を踏まえ、激動の二十一世紀に日本の新しい進路を切り開く活動のよりどころとなる建物です。関係者のみなさんに心からお礼を申し上げます。
七月十五日午後、新しい本部ビル一期棟受付ロビーで「一期棟完成引渡式」がおこなわれ、十六日午後、マスコミとその関係者に公開しました。
十七日には日ごろから何かとご協力いただいている近所のみなさんに見ていただき、十八日には本部勤務員を含む党機関に、十九日から二十一日までの三日間は党と本部ビル建設にご協力いただいている方々への一般公開をおこない、十六日から六日間の公開行事を終えました。ご協力、ご参加ありがとうございました。
設計と監理は、地域建築空間研究所の小林良雄所長、建築工事は戸田建設、電気設備は弘電社、機械設備は大氣社に担当していただきました。明店街をはじめ近隣の方々、現場で働く方々のご協力のおかげで、幸い事故もなく、すばらしい本部ビル一期棟の完成をみました。また、全国の党員、支持者の方々から熱い思いのこもった建設募金をいただき、二十五億円の第一次目標を超過達成することができました。第一次募金は七月末までを期間としていますが、この機会に、この大事業をささえていただいたすべての方々に、あらためて感謝のあいさつを送らせていただきます。
第二期工事は、二〇〇四年九月の竣工(しゅんこう)をめざしており、ひきつづくご協力をお願いいたします。新しい党本部ビルが二十一世紀における私たちの活動のよりどころとなるとともに、多くの国民の方々にとっても、このビルが私たちとの開かれた対話と交流の場となることを願ってやみません。