2002年7月22日(月)「しんぶん赤旗」
日本共産党の小沢和秋議員は十日の衆院厚生労働委員会で、安全な血液製剤を国内自給できる体制の確保を求めました。
日本では、献血は日赤が一元的に管理していますが、血しょう分画製剤(血しょうを原料とした血液製剤)は日赤以外の企業も参入し、さらに大量の輸入製品が自由に入り込んでいます。
小沢氏は、国内での血液製剤の自給体制を確立するために「国の責任を明確にし、献血から血しょう分画製剤に至るまで一元的に管理する体制をつくるべきだ」と求めました。
厚労省の宮島彰医薬局長は「国も積極的に関与して、血しょう分画製剤の計画的な提供を確保したい」と答弁。坂口力厚労相は「日本の国の中で必要な血しょう分画製剤を作ることが大前提」と述べました。
小沢氏は、輸入組み換え製剤により国内の血液製剤が「押しまくられている」とし、「日本の国内で供給できる能力があるのにそれも発揮できない状況にある。こういう状況でいいのか」と質問。坂口厚労相は「(国内で)作られる血しょう製剤が最も安全ではないかと思っている。一日も早く全ての患者に対して提供できる体制をつくることこそ大事」と答えました。