2002年7月20日(土)「しんぶん赤旗」
中国から輸入された冷凍ホウレンソウから相次いで残留農薬が検出され大きな社会問題となっている中、国民の健康に被害を与える恐れのある食品の輸入禁止を可能にする食品衛生法一部改正案が、十九日の衆院厚生労働委員会で与野党の賛成多数で可決しました。日本共産党を含む与野党七会派で議員立法として提出していたものです。
質問の中で日本共産党の小沢和秋議員は、現在行われているモニタリング検査では残留農薬が検出された時には、大部分は販売され消費されてしまうと指摘。輸入食品全体について、九五年の食品衛生法の改悪以前のように水際でしっかり検査しなくては「日本国民の食の安全が保障できないのではないか」とただしました。尾嵜新平食品保健部長は「この対応でいいのか見直しを含め検討したい」と答えました。
小沢氏は、問題となっている冷凍ホウレンソウの検査回数を増やすと、他の検査を減らさなくてはならないという状況を指摘し、予算の抜本的増額、食品検査センターの増設、食品衛生監視員の大幅増員などが欠かせないと主張しました。