2002年7月18日(木)「しんぶん赤旗」
宮路和明前厚生労働副大臣の帝京大入試をめぐる「口利き」問題で医療改悪法案の審議がストップしていた参院厚生労働委員会は十七日、断続的に理事懇談会を開き、自民・保守、公明の与党と民主党が十八日から法案審議を再開することを決めました。日本共産党、国会改革連絡会(自由党・無所属の会)、社民党は反対しました。
この日午前の理事懇談会で野党四党は、宮路前副大臣の「口利き」問題の真相究明のため、宮路氏と冲永荘一帝京大総長の参考人招致を一致して要求。与党側は、宮路氏の招致には応じられないと拒否し、十八日からの審議再開をあくまで主張しました。
同日夜の理事懇談会では、自民、民主両党が、二十三日に冲永総長を招致することを条件に十八日からの審議再開で合意したと報告しました。日本共産党の小池晃議員は「冲永氏と確約はとれているのか、打診はしているのか」とただしたところ、確約も打診もしていないことが明らかになりました。
小池氏は、「帝京大入試『口利き』問題の解明のための参考人招致が委員会審議の最優先課題であり、その先送りは許されない。しかも相手に打診もしていないのに審議を再開することには合意できない」と主張。日本共産党、国会改革連絡会、社民党は法案審議再開に強く抗議しました。