2002年7月16日(火)「しんぶん赤旗」
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知事不信任にたいして、長野県の田中康夫知事が、失職して再度、県民の信任を問う選択をしたことを受けて十五日、日本共産党長野県議団(石坂千穂団長、五人)は会見を開きました。石坂団長の発言要旨を紹介します。
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今回の事態は、県民が直接選んで公約を実行している知事を、ダムに固執する県議会の多数派が、数の横暴で不信任を強行したことから起きた。これは全国にも例のない暴挙だ。
知事が失職し、再度、知事選挙で県民の民意を問うことは、知事の選択であり理解できる。
日本共産党は田中県政にたいして、この間の公共事業の見直し、三十人学級の実現など、中心的施策で一致し、協力してきた。また知事不信任に「道理がない」と唯一反対し、県民運動を展開してきた。
今後については、これまでの立場と経過を踏まえ、県民の意見もよく聞いて、ともに知事選挙をたたかってきた共同組織である「明るい県政をつくる県民の会」とも協議し、独自候補を立てないことも含めて前向きに対応したい。
知事選挙では、知事不信任の暴挙に加担した勢力に審判をくだすために力をあわせようと、広く県民に呼びかけたい。日本共産党県議団は、これからも、県民参加で開かれた県政の流れを後戻りさせず、発展させるために県民とともに全力をあげる。