日本共産党

2002年7月13日(土)「しんぶん赤旗」

奨学金拡充や就職難解決

全学連などが国会要請


 百二十人近い学生が十二日、国会で議員や文部科学、厚生労働両省への要請行動をしました。全日本学生自治会総連合、全日本学生寮自治会連合、就職難に泣き寝入りしない女子学生の会の共催です。

 要請内容は(1)日本育英会奨学金制度の充実(2)学費値下げ、国立大学の独立行政法人化ではなく学生の要求が反映される大学改革(3)就職難の抜本的解決――などです。

 厚労省への要請では、就職活動が早期化・長期化するなかで、学業にも深刻な影響が出ていることから、学業と両立できる就職活動のルールづくりを求めました。

 京都府の女子学生は、「三月の終わりから就職活動していますがまだ決まりません。教育実習や大学の試験と就職活動とを両立しなければいけないので、大学生活が不安定です」と訴えました。

 厚労省側は、「企業の採用活動は自由であって、学生の採用に関しても行政が介入するべきではない」と発言しました。

 要請に初めて参加したという大阪府の看護学生(21)は、「就職活動で学生が学べないということは、長い目で見れば日本の産業にも影響を与えることになるはずです。もっともっと『女子学生の会』を大きくして政治を動かしたい」と話しました。

 要請後、学生たちは要求をかかげパレードしました。

 


もどる

機能しない場合は、ブラウザの「戻る」ボタンを利用してください。


著作権 : 日本共産党中央委員会
151-8586 東京都渋谷区千駄ヶ谷4-26-7 Mail:info@jcp.or.jp