日本共産党

2002年7月12日(金)「しんぶん赤旗」

世界的ドル売りあり得る

池田議員に日銀総裁 日本のドル依存批判


 速水優日銀総裁は十一日の参院財政金融委員会に参考人として出席し、最近のドル安・円高の原因について、「今度は円高ではなくて、ドルの全面安だ」と述べ、アメリカの実体経済の弱さに原因があると分析しました。日本共産党の池田幹幸議員への答弁。

 速水総裁は、「(今のドル安は)財政と貿易の二つの赤字で悩まされた一九六〇年―七〇年のアメリカと似たような感じがある」と指摘。今年、アメリカが再び双子の赤字になるとの見方もあるとして、「世界的なドル売りが起こることは十分ありえる」と為替相場を注視する姿勢を示しました。

 池田氏は、ドル安の直接のきっかけは大企業の粉飾決算スキャンダルが続出するなど「グローバルスタンダード」といわれたアメリカ・モデルの失敗が浮き彫りになった結果にあると指摘しました。

 速水総裁は「他国はみんな自国通貨で輸出しているが、日本は(ドル建てだから)為替相場が動くたびに大騒ぎになる。日本はドル依存でやってきたところに問題がある」と答弁しました。

 


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