日本共産党

2002年7月9日(火)「しんぶん赤旗」

日本共産党創立80周年によせて

各界からのメッセージ


 日本共産党創立八十周年記念講演会で、各界からよせられたメッセージが、俳優の上甲まち子さんの朗読で紹介されました。メッセージの内容は以下のとおりです。(アイウエオ順)

東京学芸大学元学長

阿 部  猛さん

 日本共産党は、結党以来一貫して「反戦」「平和」を主張し、つねに人民の先頭に立って奮闘してきました。この輝かしい八十年の歴史に心から敬意を表し、更なる発展を祈ります。

エッセイスト

海老名香葉子さん

 私は、子どもの頃、共産党には恐いイメージがありました。学校も親たちも、そういうイメージを幼い子どもたちに与えていたのでしょう。

 けれども、あの戦争に敗れて、そのようなイメージはガラガラと崩れました。

 少女期になって、自由、平等というものを知るうち、共産党の人たちも私たちと同じではないか、一緒に苦楽をともにしている人たちなのではないか、と感じました。

 近年、共産党は庶民のもの、と思うようになってきました。下町のおじさん、おばさんが気軽に話しかけることができる政党で、庶民のことをよく知っている政党なのだ、と。

ジャーナリスト

大谷 昭宏さん

 私が連載しているしんぶん赤旗の日曜版のコラムにいつか、私が尊敬するジャーナリスト、むのたけじさんの言葉を引用して「人間にもし、美しい生きかたがあるとしたら、それは自分の立場を明らかにした生きかたである」と書かせていただいたことがある。

 日本共産党の創立80周年、まさに不破議長の演題「二つの世紀と日本共産党」に象徴されるように日本共産党は二つの世紀にまたがって、自分の立場を明らかにし続けてきた政党ではないだろうか。

 輝ける未来に向けて、21世紀も、貫き通してほしい、この美しい生きかたを!

憲法研究者

奥平 康弘さん

 日本共産党は、戦前から一貫して政治的批判勢力として、平和・人権・民主主義のために大きな役割を果たしてきました。これからも、この方向で闘いつづけてください。

 しかし、同時にこれからはぜひ、政権を担当する政治勢力として力をたくわえ、現実に政権をになうべく成長発展してください。

 いまの日本には、きちんとした目標のもと社会体制の立て直しをする必要があります。日本共産党、あなたの出番です。

劇作家

木下 順二さん

 この講演会に行こうと思ってもみない人たちに訴えたいのです。

 もしも日本のこれまで、変転まことに激しかったこの八十年間に、日本共産党の存在がなかったら、今日の日本はどんなことになっていただろう。戦前の非合法時代の困難な闘い、その精神を受け継いで、戦後に合法化されて以来のさまざまな活動、それは最近の諸事件でもますますめざましく発揮されていますが、そのことの意味を歴史的にも本質的にも本当に知ることができる、これは講演会だと思います。

脚本家

ジェームス三木さん

 明治憲法の寿命は56年でした。日本はその間に、日清戦争、日露戦争、日中戦争、第2次世界大戦などで、数百万人の人命を失い、おびただしい数の外国人を殺しました。

 そして現行の日本国憲法は、明治憲法と同じ56年目を迎えていますが、第9条のおかげで、一度も戦争を起こしていません。戦争では、外国人をひとりも殺していないのです。もしこれが百年つづいたら、さすがに世界は、称賛の目を日本に向けるに違いありません。これほどの国際貢献が、ほかにあるでしょうか。

 創立以来80年にわたって、戦争に反対してきた共産党が、第9条の美しい理念を、死守することを期待します。

狂言役者・演出家

茂山 千之丞さん

 バブルのような支持率に有頂天になり、ライオンを気取っていた小泉さんの顔が、次第次第に「ヒットラ」という虎の顔に変貌してきました。怖いです。この独裁志向者によって、この国がファシズムへの歩みを踏み出す危険を孕(はら)んでいる今、創立以来八十年、一貫して国民を主人公とする政治実現のために戦ってこられた日本共産党に、私は絶大の期待を抱いています。

哲学者

鶴見 俊輔さん

 日本共産党創立八十周年をお祝いします。

 同じ年に私は生まれて、同時代を生きてきました。その間、戦争反対の一筋を貫いてこられたことに、敬意と感謝を抱いています。いま、何度目かの試練の時を迎えて、日本共産党の役割は、はっきりしています。戦争反対の努力をともにしたいと思います。

本山修験宗宗務総長

宮城 泰年さん

 八十年を迎えた日本共産党へ

 巌(いわお)の八十歳を迎えた日本共産党を、大きな拍手でもって迎えよう。

 釈尊は法(真理)を灯明として生きろ、と遺言された。

 それはまさに日本共産党が終始姿勢を崩すことなく、最も自己確立した政党の面目をもち、国会での冴えた質問・指摘により、不当な法案をストップさせ、あるいは政界浄化に寄与、国民に目を開かしめている姿だ。

 傘寿の文字の如く、日本共産党が人々と共に歩み、共に手を組んで、八方に発展することを望むものである。

メッセージ朗読

秋田雨雀・土方与志記念 青年劇場

俳優 上甲 まち子さん

 


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