日本共産党

2002年7月3日(水)「しんぶん赤旗」

ストップ!! 小泉医療改悪

医療費2割負担で受診中止35万人なのに…

“3割でも影響ない” 小泉首相 坂口厚労相

「現実知らなすぎる」と怒る傍聴席


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医療改悪法案の審議を傍聴する人たち=2日、参院厚生労働委員会

 健保本人が一割から二割負担になって三十五万人が受診をやめているのに「必要な医療は確保されている」と居直り、健保三割負担をごり押ししようとする小泉首相。立ち見まで出た満員の傍聴席からは「エーッ」「何言ってんだッ」の声が再三上がりました。二日、参院厚生労働委員会で日本共産党の小池晃議員が医療改悪法案の質問に立ちました。国民の苦難を顧みない答弁を繰り返す小泉首相、坂口厚労相に、傍聴席は怒りであふれました。

 「初めて委員会を傍聴した」という山梨県甲府市の長沢麻美さん(40)=検査技士=は「首相は聞いていることに答えないで逃げてる。『国民は見ているぞ』といいたい。いま三割負担の国保の患者さんはよほどひどくないと病院にかかれない。『必要な医療は確保されている』なんてあきれてしまう」といいます。

 健保三割負担の影響を聞かれ坂口厚労相は「三割になれば、ちょっとのどが痛いとか熱があるという人は(受診を)控えるかもしれないが、大勢に影響することはない」と暴言を吐きました。すかさず小池議員が「考え方が逆立ちしている」と批判すると、傍聴者から「そうだ」の声が上がりました。

 「あまりに現実を知らなさ過ぎる」と怒るのは看護師の湯浅絹江さん(27)。「お金が払えないのか薬を取りにこない人も多い。重症化してから入院する人が増えています。このうえ医療改悪されたらどうなるのか」

 小池議員は、小泉首相が、公的医療保険財政に支えられている製薬企業・医療団体からの献金が際立って多いと追及しました。東京の薬局の事務職員の大橋捷治さん(59)は、「小池議員の迫力ある質問で小泉首相はかなり追い込まれていた。製薬企業から企業献金を受け、三方一両損というが製薬企業の大もうけは温存だ」と話しました。

 


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