2002年6月30日(日)「しんぶん赤旗」
日本共産党の吉井英勝議員は二十八日の衆院内閣委員会で、総務省が、情報公開を請求した行政書士二人に対し日本行政書士会連合会(日行連)を通じて請求取り下げの圧力をかけていた問題を追及。「開示請求している事実を総務省が日行連に伝えなければ、開示請求の事実を知りえなかった」として再度、同省の関与についてただしました。
二十六日の同委員会で吉井氏に調査を約束していた片山虎之助総務相は、芳山達郎自治行政局長の報告によれば、「(日行連に)請求者氏名を情報提供したり請求を取り下げるよう働きかけた事実はない」と否定。開示請求のことは日行連会長が複数の行政書士からファクスの資料で知った、とのべました。
吉井氏は、二人の行政書士が日行連会長から請求取り下げを求められたのは五月十九日であることを明らかにしたうえで「会長が、誰から、いつ、ファクスを入手したのか」と質問。芳山局長は「名前はいえない。五月十五日以前に知った」と繰り返し、肝心の内容はいっさい答えませんでした。
吉井氏は「疑われている局に任せていては調査はできない。調査体制をきちんとすべきだ」と再調査を要求しました。片山総務相は「憶測だ」と開き直り、再調査も拒否しました。